朝起きて、スマホを手に取る。
通知を確認して、ニュースを流し見して、SNSを少しだけ……のつもりが、気づけば10分、20分。
「なんだか朝から疲れるな」
そんな感覚、ありませんか?
実はそれ、あなたの気合や意志の弱さが原因じゃありません。
情報が多すぎる環境そのものが、私たちの心と集中力を削っているんです。
シンプルライフというと、「モノを減らす暮らし」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも本当に減らしたいのは、モノだけではありません。
毎日浴びているニュース、SNS、通知、他人の価値観。
これらも知らないうちに、心のスペースをぎゅうぎゅうに埋めてしまいます。
そこで大切になるのが、情報ダイエットという考え方。
これは「情報を遮断して世捨て人になる」ことではなく、
自分にとって必要な情報だけを選び取る力を取り戻すことです。
この記事では、シンプルライフの視点から、
- なぜ情報に触れすぎると疲れるのか
- ニュースやSNSとどう距離を取ればいいのか
- 今日からできる、無理のない情報ダイエットの方法
を、できるだけわかりやすくお話ししていきます。
「全部追わなくても大丈夫だったんだ」
「知らないことで、こんなに心が軽くなるんだ」
そんな感覚を、この記事を読み終える頃に少しでも感じてもらえたら嬉しいです😊
それでは、まずは私たちが情報に疲れてしまう理由から、一緒に見ていきましょう。
1. なぜ私たちは情報に疲れるのか
「そんなにスマホを見ているつもりはないのに、なぜか疲れる」
情報ダイエットの話をすると、よくこんな声を聞きます。

でも実際は、自覚がないまま大量の情報を処理し続けていることがほとんどなんです。
1-1. 情報過多と認知疲労の正体
私たちの脳は、とても優秀ですが万能ではありません。
一度に処理できる情報量には限界があります。
ニュースの見出し、SNSの投稿、通知、広告。
これらを目にするたび、脳は無意識にこう問いかけています。
- これは重要?
- 今すぐ反応するべき?
- 覚えておいたほうがいい?
この小さな判断の積み重ねが、知らないうちにエネルギーを奪っていきます。
これがいわゆる認知疲労や意思決定疲労と呼ばれる状態です。
特にスマホは、短時間で大量の情報を次々と切り替えさせます。
脳は休む暇がなく、常に「次、次、次…」と処理を求められる。
その結果、
- 集中力が続かない
- やる気が出ない
- 決断が遅くなる
- 理由もなく疲れる
といった状態に陥りやすくなります。
1-2. ニュース・SNSが心を消耗させる理由
もうひとつ大きな原因が、感情を揺さぶる情報の多さです。
ニュースやSNSでは、注目を集めるために
- 不安をあおる話題
- 怒りを刺激する言葉
- 誰かと比べさせる投稿
が優先的に目に入る仕組みになっています。
ついネガティブなニュースを次々と追ってしまう行為は、ドゥームスクローリングとも呼ばれ、
不安やストレスを強めることがわかっています。
さらにSNSでは、他人の成功や楽しそうな一面だけが切り取られて流れてきます。
それを見続けることで、
「自分は何もできていない」
「もっと頑張らなきゃ」
と、知らないうちに心がすり減ってしまうんですね。
情報そのものが悪いわけではありません。
問題なのは、休憩なしで浴び続けてしまうこと。

だからこそ次の章では、
「情報を増やさずに、どう選び、どう手放すか」
シンプルライフ的な情報ダイエットの考え方をお話ししていきます。
2. シンプルライフ的「情報ダイエット」という考え方
情報に疲れているとき、私たちはつい
「もっと効率よく情報を集めなきゃ」
「見逃さない工夫をしなきゃ」
と、増やす方向で解決しようとしがちです。
でもシンプルライフの視点では、真逆の発想をします。
増やすのではなく、減らす。
そして、「選ぶ力」を取り戻す。
2-1. 情報を“減らす”ことは逃げではない
ニュースを全部追わなくても、SNSを毎日チェックしなくても、
実は私たちの生活はほとんど困りません。
本当に重要な情報は、
- 人づてに届く
- 必要になった瞬間に見つかる
- あとからでも取り戻せる
ことがほとんどです。
それなのに私たちが情報を手放せないのは、
「知らないと不安」「遅れるのが怖い」という感情があるから。
でも、ここで一度立ち止まって考えてみてください。
その不安は、今の自分の人生に本当に必要でしょうか?
情報ダイエットは、世の中から目を背けることではありません。
自分の生活を守るための選択です。
2-2. 「選眼」を鍛える=捨てる基準を持つこと
シンプルライフでは、モノを減らすときに
「ときめくかどうか」「今の自分に必要かどうか」
といった基準を持ちますよね。
情報もまったく同じです。
すべてを平等に扱おうとすると、
脳も心もすぐにパンクしてしまいます。
だから大切なのは、
- 今の自分に関係あるか
- 行動につながる情報か
- 読んだあと、心が落ち着くか
こうした自分なりのフィルターを持つこと。
「選ぶ」という行為は、裏を返せば
それ以外を捨てるということでもあります。
他人の価値観、誰かの成功、刺激的だけど疲れる話題。
それらをすべて抱え込む必要はありません。
情報を減らすことで、
「何が大事で、何がどうでもいいか」が、少しずつ見えてきます。

次の章からは、いよいよ実践編です。
まずは意志の力に頼らず、環境から距離を取る方法を一緒に見ていきましょう。
3. 情報ダイエット実践① 環境から強制的に距離を取る
情報ダイエットで一番つまずきやすいのが、
「わかっているけど、やめられない」という状態です。
でも安心してください。
意志が弱いから続かないわけではありません。
シンプルライフの基本は、
「がんばらなくてもできる環境をつくること」。
情報ダイエットも同じで、
自分を変えるより、環境を変えるほうがずっと簡単なんです。
3-1. スマホを“目覚まし”から外す
一日の情報量は、
朝いちばんに何を見るかで大きく変わります。
スマホを目覚まし代わりにしていると、
- 起きた瞬間に通知が目に入る
- そのままニュースやSNSを開いてしまう
- 気づけば頭が情報でいっぱい
という流れが、とても起きやすくなります。
これを断ち切る、いちばんシンプルな方法が
スマホを寝室に持ち込まないこと。
そのために役立つのが、アナログの目覚まし時計です。
スマホに触らずに一日を始めるだけで、
朝の静けさや、頭のクリアさがまったく変わってきます。
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3-2. 意志に頼らず“時間”で区切る
「SNSは少しだけ見るつもりだったのに…」
この経験、ほとんどの人があると思います。
原因はシンプルで、
時間の感覚が失われやすいからです。
そこでおすすめなのが、
時間を“見える形”で区切ること。
たとえば、
- ニュースは15分だけ
- SNSは夜に10分だけ
と決めても、時計を見なければ守れません。
視覚的に「残り時間」がわかるタイマーを使うと、
不思議とダラダラ見続けにくくなります。
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3-3. 物理的に触れられない環境をつくる
どうしてもスマホを触ってしまう。
通知を切っても、時間制限をしてもダメ。
そんなときは、
「触れない」という選択肢を使っても大丈夫です。
スマホ依存は、意思や性格の問題ではなく、
強すぎる刺激にさらされている状態。
物理的に距離を置くことで、
脳はようやく休むことができます。
一定時間ロックして開けられないケースを使えば、
- 仕事に集中したい時間
- 読書や家族との時間
- デジタルデトックスをしたい日
に、スマホから完全に離れることができます。
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ここまでやると、
「触らない努力」をしなくても、自然と情報量が減っていきます。

次の章では、
減らしたあと、どんな情報をどう選べばいいのか
質を重視した情報の取り入れ方についてお話しします。
4. 情報ダイエット実践② 質を選ぶ情報の摂り方
前の章で、情報との距離を物理的につくる方法をお話ししました。
ここまで来ると、多くの人がこう感じ始めます。
「思ったより、困らない」
「むしろ、頭が静かでラク」
次に大切なのは、
残った情報をどう選ぶかです。
4-1. ニュースは「量」より「要点」
ニュースを毎日細かく追わなくても、
生活が急に不便になることはほとんどありません。
大切なのは、
すべてを知ろうとしないこと。
おすすめなのは、
- 1日1回だけまとめて確認する
- 速報ではなく、整理された解説を見る
- 感情をあおる見出しは深追いしない
というスタンスです。
ニュースは「追うもの」ではなく、
必要なときに取りに行くもの。
そう考えるだけで、情報との距離感がぐっと楽になります。
4-2. SNSは娯楽と割り切る
SNSは便利で楽しいツールですが、
情報源としては刺激が強すぎることも多いです。
だからこそ、
- 学ぶ場所
- 比較する場所
ではなく、
「ちょっとした娯楽」
「息抜き」
と位置づけるのがおすすめです。
フォローする相手も、
- 見ていて心が穏やかになる人
- 実生活に役立つ発信をしている人
だけに絞ってみてください。
ミュートやフォロー解除は、冷たい行為ではありません。
自分の心を守るための整理です。
4-3. 長いコンテンツを選ぶという選択
短くて刺激的な情報ばかり見ていると、
集中力はどんどん細切れになっていきます。
そこでおすすめしたいのが、
- 本
- 長めの記事
- ポッドキャスト
といった、腰を据えて向き合う情報。
最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、
読み終わったあとの満足感や理解の深さは、
短文情報とはまったく違います。
情報ダイエットとは、
「何も見ない」ことではなく、
ちゃんと味わえる情報を選ぶこと。

次の章では、
情報を減らした先に起こる心と生活の変化についてお話しします。
5. 情報を減らすと起こる変化
情報ダイエットを始めてしばらくすると、
多くの人が共通して感じる変化があります。
それは、世界が急に静かになる感覚。
何かを我慢しているわけでも、
不便になったわけでもないのに、
頭の中がスッと軽くなるんです。
5-1. 心が落ち着き、思考がクリアになる
情報量が減ると、
脳が処理しなければならないタスクも減ります。
すると、
- 考えがまとまりやすくなる
- 小さなことでイライラしにくくなる
- 「まあ、いっか」と流せる余裕が生まれる
といった変化が自然と起こります。
常に何かに反応し続けていた状態から、
自分のペースに戻れる感じです。
5-2. 比較しなくなり、自分軸が戻ってくる
SNSやニュースを見ていると、
どうしても他人と自分を比べてしまいます。
でも情報を減らすと、
そもそも比べる材料が目に入らなくなります。
すると、
- 他人の正解より、自分の感覚を信じられる
- 「こうあるべき」に縛られにくくなる
- 今の生活に満足しやすくなる
という変化が起こってきます。
これは、シンプルライフでモノを減らしたときに
「これで十分だった」と気づく感覚とよく似ています。
5-3. 何もしない時間に罪悪感がなくなる
情報に囲まれていると、
何もしていない時間に不安を感じがちです。
「勉強しなきゃ」
「情報を追わなきゃ」
そんな焦りが、常につきまといます。
でも情報ダイエットをすると、
何もしない時間=回復の時間だと感じられるようになります。
ぼーっとする。
空を眺める。
ただ呼吸する。

そんな時間が、
次に動くための大切な準備だったと気づけるんですね。
まとめ
情報があふれる今の時代、
疲れてしまうのはとても自然なことです。
私たちは知らないうちに、
必要以上のニュースやSNS、他人の価値観を抱え込んでいます。
情報ダイエットは、
それらを無理に我慢する方法ではありません。
自分の暮らしと心を守るために、選び直すこと。
それが、シンプルライフ視点の情報ダイエットです。
すべてを知ろうとしなくていい。
すべてに反応しなくていい。
情報を減らすことで、
- 心が静かになり
- 自分の感覚が戻り
- 本当に大切なことに時間を使える
ようになります。
私自身、情報との距離を見直してから、
「何もしない時間」を以前より大切にできるようになりました。
焦らなくていい。
完璧にやらなくていい。
まずは一つだけ、
「今日はこれを見ない」を決めてみてください。
それだけでも、心にはちゃんと余白が生まれます。
情報を減らすことは、
人生を狭めることではなく、
自分の世界を取り戻すこと。
この記事が、その最初のきっかけになれば嬉しいです😊
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参考文献・参考リンク
- kinarino|情報との上手な距離感を考える暮らしのヒント
- note|情報ダイエットという考え方について
- ミニマル思考|情報を切り分けるという選択
- Lemon8|SNSとの距離感を見直す体験談
- Mark Manson|The Attention Diet
- Cascade PBS|7 Ways to Cultivate a Healthy News Diet
- Wikipedia|Information overload
- Wikipedia|Doomscrolling
- Wikipedia|Metaliteracy
- Wikipedia|Slow media
よくある質問
- Q情報を減らすと、世の中についていけなくなりませんか?
- A
結論から言うと、ほとんどの場合は問題ありません。
本当に必要な情報は、必要になったときに自然と入ってきます。むしろ、情報を減らしたほうが要点をつかみやすくなり、
理解が深まることも多いです。
- Qニュースをあまり見ないのは無責任ではありませんか?
- A
すべての人が同じ量の情報を背負う必要はありません。
自分の役割や生活範囲に合った情報量を選ぶことが大切です。「見ない」のではなく、
必要な形で、必要な分だけ知るという考え方です。
- Q情報ダイエットが続きません。どうしたらいいですか?
- A
続かないときは、やり方が悪いのではなく、
環境づくりが足りないだけかもしれません。意志でがんばろうとせず、
スマホの置き場所や使い方など、
自然と減る仕組みに戻ってみてください。情報ダイエットは、一度で完成させるものではありません。
暮らしに合わせて、少しずつ整えていけば大丈夫です。






