病気は「本当の自分」からのメッセージ?|梯谷幸司『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』要約

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はじめに

「病は気から」——昔からよく聞く言葉ですが、実はこの考え方が今、科学や心理学の視点からも見直されつつあるんです。

今回ご紹介するのは、梯谷幸司(はしだに・こうじ)さんの著書『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』。タイトルを見ただけでも少しドキッとしますよね。

この本では、病気は“敵”ではなく「本当の自分からのメッセージ」だと語られています。つまり、体の不調は「今のあなた、ちょっと無理してるよ」というサイン。私たちが本来の生き方からズレているとき、心と体が静かにSOSを出しているというわけです。

この記事では、本書の内容をもとに「病気を辞める」という新しい視点をわかりやすくまとめました。医学的な話というよりは、心と体のバランスを取り戻す“生き方のヒント”として楽しんでいただけたら嬉しいです。

「頑張っているのに、なんだかいつも疲れてしまう」「心がしんどい」「原因不明の不調が続く」——そんな方にこそ読んでほしい一冊です。

さっそく、病気と“仲直り”する生き方を一緒に見ていきましょう🌷

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第1章:病気は「本当の自分」からのサイン

私たちは、つい「病気=悪いもの」「治さなければいけない敵」と思いがちですよね。でも、梯谷さんはこの本の中で「病気はあなたを助けようとしている」と言います。

えっ、助けてる?と思うかもしれませんが、実はここが本書の一番大切なポイントなんです。

心と体の“ズレ”が病気をつくる

著者によると、病気は「本当の自分(魂レベル)」と「社会的な自分(役割としての自分)」の間に生じたズレから生まれるそうです。

たとえば、
・本当は絵を描くことが好きなのに、「そんなことしてもお金にならない」と諦めている
・本当は休みたいのに、「頑張らなきゃ」と無理して働き続けている
そんな“心の抑圧”が積み重なると、体がストップをかけてくるのです。

アメリカの経営学者ピーター・ドラッカーも、「社会的自我」と「霊的自我」は両立しにくいと語っています。社会の中でうまく生きようとする自分と、心の底から求める自分。そのギャップが広がると、体が「このままじゃダメ」とサインを出すんですね。

病気は“ナビゲーションシステム”

著者は、病気を「車の警告灯」に例えています。
たとえば、ガソリンが減ったらランプが点くのと同じように、病気も「生き方が目的地からずれてますよ」と教えてくれているんです。

だから、薬や治療でランプだけ消しても、本当の原因が解決しなければ、またどこかが不調になる。大事なのは「どこでズレたのか?」に気づくことなんです。

病気を通して“本当の自分”に戻る

この考え方を聞くと、「自分を責めないでいいんだ」と少しホッとする方も多いはず。
体はあなたを苦しめるために壊れているのではなく、「本当の自分に戻って」と教えてくれているだけなのです。

つまり、病気は敵ではなく、人生の再出発を教えてくれる“優しいメッセンジャー”。
そこに気づいたときから、心と体の回復が静かに始まります。


第2章:病気を“辞める”という考え方

多くの人は「病気を治す」という言葉を自然に使いますよね。
でも梯谷さんは、少し不思議な表現を使います——「病気を辞める」。

この“辞める”という言葉には、深い意味が込められています。
それは、病気を敵として戦うのではなく、病気そのものを“卒業する”という姿勢なんです。

病気を敵視しているうちは治らない

私たちはつい「なんでこんな体になったんだろう」「早く治らなきゃ」と焦ってしまいます。
でも、病気を“敵”とみなして戦い続けている限り、体は常に緊張状態にあります。

脳科学的にも、恐れや焦りの感情が強いと、体は「戦うか逃げるか」モードに入り、自己治癒力が下がるといわれています。
つまり「治したい!」という強すぎる思いが、逆に体を回復しにくくしてしまうこともあるんです。

病気から得ている“メリット”に気づく

また、著者はこうも言います。
「人は、無意識のうちに病気でいることのメリットを持っている」と。

たとえば、病気になることで
・家族や周囲が優しくしてくれる
・嫌な仕事や人間関係から離れられる
・頑張らなくても“仕方ない”と言える環境ができる

——そんな“居心地の良い状態”を潜在意識が覚えている場合があります。
もし病気が治ったら、この安心がなくなると無意識が感じてしまうと、心の奥で「治りたくない」というブレーキを踏んでしまうのです。

病気は「本当の自分に戻るプロセス」

だからこそ、病気を辞めるためには「病気のせいで失ったもの」ではなく、「病気を通して得た気づき」に意識を向けることが大切です。

「なぜ自分はこのタイミングで体を壊したのか?」
「この病気が伝えようとしているメッセージは何だろう?」

——そうやって向き合うことで、少しずつ“本当の自分”に戻る道が見えてきます。

病気を辞めるとは、単に症状を消すことではなく、これまでの生き方を手放し、新しい生き方を選ぶこと
それは、体だけでなく、心までも自由にする“再出発”なのです。


第3章:意識レベルとエネルギーの関係

心と体はつながっている——そう聞くと「なんとなく分かる」と感じる人も多いと思います。
でも、『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』では、この関係をもう一歩深く説明しています。

それが、アメリカの精神科医デヴィッド・R・ホーキンズ博士が提唱した「意識レベル理論」です。

ホーキンズ博士の“意識レベル”とは?

ホーキンズ博士は、人の意識には段階があり、それぞれが異なる「周波数(エネルギー)」を持っていると述べました。
意識レベルは0〜1000のスケールで表され、低いほどネガティブ、高いほどポジティブな波動を放つとされています。

この中で、大きく二つの領域に分かれます。

  • フォース(Force)の領域: 恐れ・恥・怒り・罪悪感などの重い感情。体のエネルギーが低下し、疲れやすくなります。
  • パワー(Power)の領域: 許し・理性・愛・感謝などの軽やかな感情。体のエネルギーが上昇し、自然治癒力が高まります。

つまり、意識レベルが上がるほど、体から出るエネルギー量も増えていくというわけです。

フォースにいると“病気でいたくなる”

たとえば、「自分なんてダメだ」「どうせうまくいかない」といった思考にいるとき、私たちの脳と体は“防御モード”に入ります。
これは、エネルギーが「フォース(力づく)」の領域に留まっている状態です。

このモードでは、体は常にストレスホルモンを出し、回復よりも「生き延びること」にエネルギーを使ってしまいます。
その結果、慢性的な疲れや免疫低下、うつ状態などが起こりやすくなるのです。

パワーの領域に上がると、体が変わる

一方で、「自分を許す」「人を責めない」「ありがとうを増やす」などの行動をとると、意識レベルがパワーの領域にシフトしていきます。

この状態では、脳の報酬系が活性化して幸福ホルモンが分泌され、体は“回復モード”に切り替わります。
つまり、意識レベルを上げることは、病気でいられない体質になる第一歩なんですね。

病気を通して“意識を上げる”チャンス

著者の言葉を借りれば、病気は「意識の目覚まし時計」。
一度“フォース”に落ちてしまっても、そこから「どうしたらパワーに戻れるだろう?」と考え始めた瞬間から、回復への道が開きます。

怒りや悲しみを否定せず、「いま自分はここにいる」と認める。
その小さな受容こそが、意識を一段上げる力になるのです。

病気は、あなたのエネルギーをもう一度上げるためにやってきた“再起動の合図”なのかもしれません。


第4章:病気を辞める3つの実践ステップ

ここからは、実際に「病気を辞める」ための具体的なステップを紹介します。
本書では、病気を治そうとするのではなく、“病気を必要としない生き方”に変わることが大切だと語られています。

ポイントは、脳と心のプログラムを少しずつ書き換えていくこと。
そのためのステップは、次の3+1段階です。

ステップ0:病気を辞める「目的」を明確にする

最初の質問は、とてもシンプルです。
「何のために病気を辞めたいのか?」

多くの人は「痛みを取りたい」「早く治したい」と答えますが、それは“問題回避”の目的。
著者は「それでは脳が動かない」と言います。
脳を動かすのは、「病気が治ったら何をしたいのか?」という未来志向の目的なのです。

たとえば、
・「子どもともっと旅行に行きたい」
・「絵を描いて人を笑顔にしたい」
・「新しい仕事に挑戦したい」
——そんな前向きな理由が、脳の報酬系を活性化させ、体を“成長モード”に切り替えます。

ステップ1:言葉の使い方を変える

言葉は脳のスイッチ。
普段どんな言葉を使うかで、脳が「目的型」で働くか「問題回避型」で働くかが決まります。

たとえば、
・「失敗したくない」→「成功したい」
・「疲れたから寝る」→「明日気持ちよく起きたいから寝る」
このように“~したいから”という目的思考の言葉に置き換えることで、脳がポジティブに反応します。

この言葉づかいを20日間続けると、新しい神経回路が形成され、心身の反応が変わっていきます。

ステップ2:思い込みとセルフイメージを手放す

病気をつくるのは、無意識の思い込みや古いセルフイメージ。
これを手放すには、次の3つのステップが役立ちます。

  1. 気づく: 「私は一人ぼっち」「愛されない」など、自分の中にあった思い込みに気づく。
  2. 許す: 「そんな思いを持っていた自分を責めないで、許す」と口に出して言う。
  3. 選び直す: 「これからは本当の自分として生きる」と決め、象徴的な行動をひとつ実践する。

たとえば、これまで「自信がないから…」と避けていたことを一歩やってみる。
その行動こそが、脳に「新しい私が始まったよ」と知らせる合図になります。

ステップ3:許しによる感情の解放

病気の根っこにあるのは、「許していない感情」だと著者はいいます。
過去の自分、誰かの言葉、叶わなかった期待…。
心のどこかに「本当はつらかったのに我慢していた」気持ちはありませんか?

その感情を否定せず、「そう感じていた自分を許します」と言葉にすることで、体の中の緊張がゆるみ始めます。
実際に、感情を言葉で解放するだけで体の痛みが軽くなるケースもあるそうです。

つまり、許しは心と体の“再起動ボタン”
誰かを許すのではなく、自分の中の古いプログラムを優しくリセットすることなのです。

これらのステップを続けるうちに、脳の働きが「防御モード」から「創造モード」へと切り替わり、自然と病気を辞めていく方向へ進んでいきます。


第5章:実際の体験事例

ここまで読んで、「本当にそんなことあるの?」と思った方もいるかもしれません。
でも、著者のセッションには、実際に“病気を辞めた”と語る人たちがたくさん登場します。

事例①:乳がんを通して「本当の夢」を思い出した女性

30代の女性は、かねてから「本当は文章を書きたい」という夢を持っていました。
しかし、仕事や家庭の事情からそれを諦め、無理を重ねていた頃、乳がんを発症。

セッションの中で「書くことこそ自分の生きる目的だった」と気づいた彼女は、少しずつブログを書き始めました。
すると、気持ちが前向きになり、わずか2か月後には腫瘍が消えていたそうです。

もちろん医学的な説明は難しいですが、彼女自身は「体が“もう病気でいなくていい”と判断した」と語っています。

事例②:末期がんから“自分を生きる”にシフトした女性

20代の女性は、夫との関係に苦しみながらステージ4の乳がんを患いました。
「夫の愛を取り戻したい」という気持ちが強く、病気を“戦略”として利用していたことに気づいたとき、彼女の意識が変わります。

「私はもう、誰かに愛されるために生きるのをやめよう」——そう決めた瞬間から、彼女の病状は安定し、痛みが減り、がんのサイズも半分に。
彼女は「病気を辞めたら、自分を生きる人生が始まった」と話しています。

これらの事例が伝えてくれるのは、“病気は敵ではなく、気づきの先生”だということ。
心が変わると、体もそれに合わせて動き出すのです。


まとめ:病気を辞めることは「本当の自分を生きること」

『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』は、単なる健康本ではありません。
それは、「生き方を変えると体が変わる」という、人間の根本的な可能性を教えてくれる一冊です。

病気はあなたを苦しめるためにあるのではなく、「そろそろ本当の自分に戻ろうよ」と教えてくれているだけ。
焦らず、戦わず、優しく自分に問いかけてみてください。

「私は何のために健康でいたいのか?」
その答えを見つけたとき、きっと体も心も、自然と“元のリズム”に戻っていきます。

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「心」と「現実」のつながりをもっと深く理解したい人にぴったりですよ✨


よくある質問

Q
「病気を辞める」なんて本当にできるの?
A

もちろん、これは医療を否定する意味ではありません。
本書でいう“病気を辞める”とは、心のプログラムを変え、体が自然治癒しやすい環境を整えるということ。
治療と並行して、心の方向を整えるだけでも、回復スピードが上がるケースがあります。

Q
科学的な根拠はあるの?
A

著者が引用するのは、アメリカの精神科医デヴィッド・R・ホーキンズ博士の「意識レベル理論」や、脳の可塑性(ニューロプラスティシティ)と呼ばれる研究。
意識や思考のパターンが変わることで、神経経路やホルモン分泌も変化し、心身の状態が改善することが科学的にも示されています。

Q
まず何から始めればいい?
A

今日からできるおすすめの一歩は、言葉の使い方を変えることです。
「疲れたから休む」ではなく、「明日気持ちよく起きたいから休む」——。
こうした小さな目的思考の言葉が、少しずつ脳を“健康モード”に切り替えてくれますよ。