『ぜんぶ無意識のせい。』書籍レビュー|脳科学×無意識が教える“現実の正体”とは?

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はじめに

なんで同じ毎日を繰り返してしまうんだろう?
どうして思い通りにいかない現実ばかり目の前に現れるんだろう?
ふと、そんなことを考えたことはありませんか。

実はその“生きづらさの正体”は、あなたの中にある無意識がつくり出しているかもしれません。
今回紹介する『ぜんぶ無意識のせい。』は、脳科学・心理学・哲学の視点から、
「なぜ人は思い込みで世界をつくり、同じパターンを繰り返してしまうのか?」をとてもわかりやすく解き明かしてくれる一冊です。

読み進めるうちに、
「え、私の“現実”ってこんな仕組みで動いてたの…?」と軽く衝撃を受けつつも、
気づけば心がふっと軽くなるような、そんな不思議な感覚に包まれます。

この記事では、
・現実は脳が作り出した“モデル”にすぎないという話
・無意識が先に決めて、意識があとから理由づけをしている事実
・そして人生を変える「無意識の書き換え方」
この3つを軸に、書籍の魅力をやさしくまとめていきますね。

まずは、書籍のリンクをこちらに置いておきます。気になったらいつでもチェックしてくださいね。

ぜんぶ無意識のせい。

では、さっそく本の世界を一緒にのぞいていきましょう。


第1章:現実は“脳がつくった世界”という前提を理解する

「見えているものが現実そのもの」…そう思いがちですよね。でも実は、私たちが日々感じているこの世界は、脳が五感から集めた情報をもとに作り上げた“世界モデル”にすぎません。

たとえば私たちが「光」を見ていると思っている瞬間、実際に脳が受け取っているのは目から送られる電気信号です。
音も同じで、耳が拾った振動を脳が「音だよ」と解釈しているだけなんです。こう聞くと、ちょっと世界が不思議に見えてきませんか?

● 1-1 現実の正体:脳が作る「世界モデル」

私たちは外の世界を“そのまま”見ているわけではありません。
脳は、膨大な情報の洪水を処理しやすくするために、過去の経験や価値観を使って「こういう世界だろう」というモデルを組み立てています。

そのため、人はそれぞれ違う“フィルター”を通して世界を見ているんです。
これが、同じ出来事を見ても全然ちがう解釈になる理由なんですね。

● 1-2 ものの見え方が人によって違うのはなぜ?(確証バイアス・クオリア)

脳は「自分の信じたい情報」を集めるクセがあります。これを確証バイアスといいます。
たとえば「私は人見知りだ」と思い込んでいる人は、初対面で緊張した瞬間だけを覚えて、うまく話せた場面は忘れてしまったり…心あたりがある方も多いかもしれません。

さらに、私たちが体験している感覚にはクオリアと呼ばれる“主観的な質”があります。
たとえば、同じ青色を見ても「落ち着く」と感じる人もいれば「冷たく感じる」と思う人もいる…。この違いは脳内で生まれているもので、外からは確認できません。

こうした仕組みを知っているだけで、「あ、私が感じている現実って“絶対的な真実”じゃないんだな」と肩の力が抜けていくんです。

● 1-3 脳は簡単に錯覚する|ベクションと最新技術の例

たとえば、映画館で大きなスクリーンが動くと、自分の身体まで動いているように感じた経験はありませんか?
これはベクション(視覚誘導性自己運動感)と呼ばれる現象で、脳が視覚情報に影響されて錯覚を起こしている証拠です。

また、近年話題の技術「Neurolink(ニューラリンク)」では、脳に電気信号を直接送り、感覚を再現する研究が進んでいます。
まだ映画のような世界を完全に実現できるわけではありませんが、脳が“信号次第で現実のように感じてしまう”という点では、非常に興味深い技術です。

こうした科学的な事例は、私たちが体験している現実が「脳の作り上げた世界」であることを裏付けています。そしてこの事実こそが、書籍が提案する「無意識が現実をつくる」というテーマの土台になっているんです。


第2章:無意識こそが現実をつくる理由

「気づいたらいつも同じパターンで悩んでいる…」
そんな経験ってありませんか? 実はこれ、性格でも運でもなく、私たちの無意識がつくり出している現実なんです。

本書では、心は“玉ねぎのような層構造”でできていると説明されています。
表面にあるのは、本能・感性・知性といった「日頃ゆらぎやすい部分」。
一方で、中心にあるのは真我(しんが)と呼ばれる静かで澄んだ存在です。

普段の私たちは、この外側のゆらぎに気を取られてしまいます。
「なんだか不安」「どうしてもイライラしちゃう」
それらはすべて無意識が反応しているサインなんですね。

● 2-1 心は“玉ねぎ構造”でできている

本書が示す心の構造は以下の5つの層です。

  • 真我…もっとも深い場所。愛と調和に満ちた本当の自分。
  • …過去の経験(カルマ)によって色づいた層。
  • 本能…生きるための原始的な反応。
  • 感性…感覚・感情が育つ層。
  • 知性…論理的に考える力。

外側の3つはどうしても揺れ動くため、心は波立ちやすくなります。
でも、その奥には静かにたたずむ真我があって、そこに触れることで心は落ち着きを取り戻していくのです。

● 2-2 意識よりも無意識が先に動いている|有名な“Libet実験”

「よし、動こう!」と意識したその瞬間、実は脳はもう0.35秒ほど前に行動の準備を始めていることがわかっています。
これはリベット(Libet)という科学者の実験で証明されたものです。

つまり、私たちが「自分で決めた」と思っている行動は、無意識の活動をあとから
「これは私が決めたこと」と解釈しているにすぎません。

ちょっとショッキングですよね。
でもこれを知ると、思い通りにいかない現実が“自分のせいではない”と思えて、ふっと心が軽くなるはずです。

● 2-3 左脳は“解釈装置”|私という物語は後からつくられる

私たちが「私はこういう人間」と信じているストーリーも、脳があとから作った解釈であると言われています。

たとえば、過去の失敗から
「私は人前で話すのが苦手」
という物語が作られると、脳はその物語にあわせて世界を見始めます。

これがまさに、無意識が現実をつくってしまうメカニズムなんですね。

だからこそ、無意識の物語を書き換えることができれば、現実は自然と変わっていきます。

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では次の章では、“私”という感覚の正体と、なぜ人生が同じパターンを繰り返すのかを、さらに深く見ていきましょう。


第3章:“私”という感覚の正体と人生が変わらない理由

「どうせ私なんて…」「また同じところでつまづいた…」
こんなふうに落ち込んでしまう瞬間、ありますよね。
でも本書では、これらの“私らしさ”だと思っている部分は、実はすべて無意識がつくったパターンにすぎないと説明されています。

ここでは、その正体をもう少し深くのぞいてみましょう。

● 3-1 “私”は無意識の積み重ねでつくられている

私たちが感じている「私は〇〇な人間」という感覚は、
遺伝・経験・思い込み・感情のクセが繰り返し積み重なってできたものです。

たとえば、幼い頃の失敗経験が強く印象に残っていると、
大人になっても「私は失敗するタイプだ」と思い込んでしまうことがあります。
これは、無意識が「過去のパターンを守ろう」と働いてしまうからなんですね。

つまり、多くの場合、今の自分=本来の自分ではありません。
無意識がつくった“自分像”を生きているだけなんです。

● 3-2 心が波立つと“真我”の声が聞こえなくなる

第2章でもお話ししたように、心には「本能・感性・知性」というゆらぎやすい層があります。
この3つが刺激を受けると、心は一気に波打つように揺れ動きます。

すると、もっと奥にある静かな層、つまり本書でいう真我の声がかき消されてしまうんです。

・不安が強い日は何をしてもうまくいかない
・イライラしている日は人に優しくなれない
・疲れていると重大な判断ができない
こうした“心の波”こそが、無意識を乱し、現実に影響を与えてしまう要因です。

反対に言えば、心が落ち着いた状態でいられるほど、
本来の自分が持つ直感や柔らかい感覚が自然と働くようになります。

● 3-3 無意識の物語が変わらない限り、現実は同じまま

人生が何度も同じパターンでつまずく理由、それは無意識に組み込まれた物語がそのままになっているからです。

「私はこういう人間だ」
「どうせうまくいかない」
「人に迷惑をかけてはいけない」
これらはすべて、知らず知らずのうちに無意識が持ち続けている“設定”です。

そして無意識は、その設定に合う現実を探しにいってしまうんですね。
だからこそ、本書が強調するのは「物語を書き換えること」。
ここが変わると、行動も、選ぶ人も、見える景色もガラッと変わっていきます。

そして、無意識にもっとも強く影響するのが“心の状態”です。
気持ちが落ち着いているだけで、反応のクセはやわらぎ、正しい選択がしやすくなります。

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次の章では、いよいよ「無意識を書き換えて現実を変えるための3つのステップ」を詳しく紹介しますね。


第4章:無意識を整えれば現実は変わる|書籍が示す3ステップ

ここまで読んでくださった方は、きっともうお気づきだと思います。
私たちが「これは現実だ」「これは私だ」と思い込んでいるものの多くは、無意識の物語がつくり上げた世界なんです。

つまり、その物語が書き換われば、選ぶ言葉も、行動も、関わる人も、そして“現実”そのものも静かに変わっていきます。
本書では、そのためのシンプルで実践的なステップが紹介されています。

● STEP1:認識を変える ― “私”は物語にすぎないと知る

まず最初のステップは、「私という感覚は、無意識が作った設定にすぎない」と理解すること。
この認識が変わるだけで、心の中にある“がんこな思い込み”が少しずつゆるんでいきます。

たとえば、
「私は人見知りだからうまく話せない」→ 無意識のパターン
「私はいつも失敗しやすい」→ 過去の物語の影響
というように、本当の自分とは関係のないストーリーが、性格のように見えていただけなんですね。

まずは、“これは私そのものではないんだ”と気づいてあげることが大切です。

● STEP2:思い込みを解除する ― レッテルをそっと外していく

次のステップは、無意識に貼っていたレッテルを静かに外していくこと。
これは「自分責めをやめる」ことにもつながります。

たとえば、
・「私はこういう人間だ」
・「どうせ変われない」
・「うまくいかないのが普通」
こういった言葉は、実は自分に貼っていた“名札”のようなものです。

名札を外すように、それを一つずつ丁寧に手放していくと、心のスペースがふっと軽く広がります。

● STEP3:新しい物語を書き換える ― 無意識と仲良くなる習慣をつくる

最後のステップは、未来の自分のために新しい物語を選び直すこと
これは大きな変化を起こすというより、生活の中の“小さな選択”を積み重ねるイメージに近いです。

・やさしい言葉を自分にかけてみる
・今日できたことをひとつ書き留める
・心が落ち着く環境を整える
このような小さな行動が、無意識に新しいルートを刻んでいきます。

脳科学では、この変化を神経可塑性(しんけいかそせい)と呼びます。
つまり、人は何歳からでも“別の自分”を選び直すことができるのです。

本書のメッセージはとてもシンプル。
無意識を書き換えれば、人生は静かに、でも確実に変わっていく。
そして、その変化はいつからでも始められます。


まとめ

私たちが「これが現実だ」と信じている世界は、実は脳がつくり出した“解釈された世界”にすぎません。
そして、その解釈のほとんどは無意識が行っていて、私たちはその流れに乗って生きているだけのことが多いのです。

『ぜんぶ無意識のせい。』は、この仕組みをやさしくほどきながら、
人生が変わらない理由と、変わるための正しいアプローチを教えてくれる一冊でした。

・現実は脳の世界モデルであること
・無意識が先に行動を決めているという事実
・“私”という感覚も過去の物語の積み重ねであること
・そして物語を書き換えれば、人生そのものが変わること
こうした視点が、日常の見え方をそっと変えてくれます。

心がざわついたり、同じ悩みを繰り返してしまうときは、
「これは無意識のパターンかもしれない」と一度立ち止まり、やさしく観察してみてくださいね。
意外とそれだけで、現実の景色はゆっくり変わっていきます。

気になった方は、ぜひ本編を手に取って読んでみてください。
無意識の扱い方がわかると、自分の人生にもっと自由さを取り戻せるはずです。

ぜんぶ無意識のせい。

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無意識・思考のクセ・脳科学の視点が深まる、関連性の高い記事をまとめました。気になったテーマからぜひ読んでみてくださいね。

どれも「思考」「心」「行動パターン」について深く理解できる記事なので、『ぜんぶ無意識のせい。』とあわせて読むとより効果的です。


よくある質問

Q
無意識を書き換えるにはどれくらい時間がかかりますか?
A

人によって異なりますが、「毎日の小さな行動」を続けることで無意識はゆっくりと変わっていきます。
脳科学では、脳の回路が変わり始めるまでに約3〜6週間ほどかかると言われています。
完璧を目指す必要はなく、気づいたときに少し立ち止まるだけでも確実に変化は起こります。

Q
無意識って本当に変えられるの?根拠はある?
A

はい、変えられます。
脳には神経可塑性(しんけいかそせい)という、回路を作り替える力があります。
「書く」「選び直す」「感情を観察する」といった行動をくり返すことで、
無意識に刻まれた古いパターンの代わりに、新しいパターンが定着していきます。
本書で紹介されているステップは、この仕組みととても相性が良いんですね。

Q
本を読んだあと、まず何から始めるのがおすすめ?
A

一番のおすすめは、「今の自分がどんな物語を語っているか」を書き出すことです。
思考や感情を“見える化”すると、無意識のパターンがはっきりしてきます。
もし気持ちを整えたいときは、静かな時間をつくったり、心が落ち着く香りを取り入れるのも効果的です。
小さな行動の積み重ねが、無意識の書き換えを後押ししてくれますよ。