「ちゃんと寝ているはずなのに、朝からもう疲れている…」
そんな感覚、ありませんか?
実はそれ、睡眠時間の問題ではなく「夜の切り替え」がうまくいっていない可能性が高いんです。
現代の私たちは、仕事・家事・人間関係・SNSと、1日中ずっと脳をフル回転させています。布団に入った瞬間までスマホを見て、ようやく電気を消す。でも頭の中は、まだ今日の反省会や明日の予習でいっぱい…。これでは、体は横になっていても、脳はまったく休めていません。
実際、「何もしていないのに疲れる」「休んでも回復しない」と感じている人の多くは、脳疲労が抜けないまま毎日を繰り返している状態だと言われています。
さらに最近よく聞くのが、「夜だけは自由でいたい」という気持ちから、つい夜更かししてしまうリベンジ夜更かし。これも、脳と心の切り替えができていないサインのひとつです。
でも安心してください。
疲れにくい人たちは、特別なことをしているわけではありません。
彼らが大切にしているのは、寝る前の30分〜1時間をどう使うか。
この時間を「スリープセレモニー(入眠儀式)」として整えることで、脳と体にやさしく「休む合図」を送っているんです。
この記事では、疲れにくい人が自然にやっている「夜の切り替え習慣」7つを、今日から無理なく取り入れられる形で紹介します。
全部やる必要はありません。
ひとつでも、「これならできそう」と思えるものが見つかればOK。
夜が変わると、翌朝の体と気分は、想像以上に変わりますよ ☺️
結論|疲れにくい人は「スリープセレモニー」を持っている
疲れにくい人と、いつも疲れが残っている人。
この差を分けているのは、体力や根性ではありません。
決定的な違いは、「夜の終わり方が決まっているかどうか」です。
疲れにくい人は、寝る前の時間をなんとなく過ごしません。
スマホを見ながらダラダラ…気づいたら日付が変わっていた、ということがほとんどないんですね。
代わりにやっているのが、スリープセレモニー(入眠儀式)。
これは難しいものではなく、
「この流れに入ったら、もう今日は終わり」
と脳と体に伝えるための、毎晩ほぼ同じ順番で行う行動のことです。
たとえば、
- 照明を落とす
- お風呂に入る
- 軽くストレッチをする
- 明日の準備をして布団に入る
こんな小さな流れでも、毎日繰り返すことで脳は学習します。
「この流れ=休む時間なんだな」と。
ポイントは、気合や我慢に頼らないこと。
意志の力で無理やり寝ようとするのではなく、自然にスイッチが切り替わる“仕組み”を作ることです。
例えるなら、夜の切り替えは高速道路の減速車線のようなもの。
いきなり急ブレーキ(布団に入る)を踏むよりも、ゆっくりスピードを落とした方が安全で、スムーズですよね。
これから紹介する7つの習慣は、どれも「減速」を助けてくれるものばかり。
完璧にやろうとせず、できそうなものから、ひとつずつで大丈夫です。

ではここから、疲れにくい人が自然にやっている「夜の切り替え習慣」を順番に見ていきましょう。
① デジタルデバイスの遮断(デジタルデトックス)
夜になっても頭が冴えてしまう一番の原因。
それが、スマホやテレビなどのデジタルデバイスです。
画面から出るブルーライトは、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌を抑え、脳に「今は昼間だよ」と勘違いさせてしまいます。
その結果、
- 布団に入っても眠くならない
- 考えごとが止まらない
- 寝つきは悪いのに、朝はしんどい
こんな状態が起きやすくなるんですね。
疲れにくい人が意識しているのは、とてもシンプル。
「夜は脳に刺激を入れない」というルールです。
おすすめの目安は、就寝の30分〜2時間前にはデジタルデバイスから離れること。
「そんなの無理…」と思った方も大丈夫。
完全にやめなくてもOKです。
- 画面を暗くする
- 通知をすべてオフにする
- SNSだけは見ないと決める
このくらいの“小さな制限”でも、脳はちゃんと反応してくれます。
特に注意したいのが、寝る直前のスマホいじり。
「ちょっとだけ」のつもりが、脳にとってはフル稼働の合図になってしまうんです。

疲れにくい人ほど、「夜に自分を刺激しない」ことを大切にしています。
まずは、寝る前のスマホ時間を5分減らすところからで大丈夫ですよ。
② 深部体温をコントロールする入浴
「お風呂に入ると眠くなる」
これは気のせいではなく、ちゃんとした理由があります。
人は、深部体温(体の内側の温度)が下がるタイミングで、自然な眠気を感じるようにできています。
つまり、疲れにくい人はこの仕組みをうまく使って、
眠くなる流れを自分で作っているんですね。
ポイントは「熱さ」と「タイミング」。
おすすめの入浴方法はこちらです。
- 就寝の1〜1.5時間前にお風呂に入る
- 38〜40℃くらいの、少しぬるめのお湯にする
- 15〜20分ほど、ゆっくり浸かる
お風呂で一度体を温めると、
そのあと自然に体温が下がっていきます。
この「下がっていく途中」が、一番眠りに入りやすいゴールデンタイムなんです。
逆に注意したいのが、42℃以上の熱いお風呂。
「シャキッとする感じ」がしますよね。
あれは、交感神経が刺激されているサイン。
夜にこれをやってしまうと、
- 目が冴える
- 心拍数が上がる
- 寝つきが悪くなる
という、真逆の状態になりやすいんです。
疲れにくい人は、お風呂を「体を洗う場所」ではなく、
夜のスイッチを切り替える装置として使っています。

忙しい日は、シャワーだけでもOK。
その場合は、首・肩・腰まわりを少し長めに温めるだけでも、体はちゃんとゆるんでくれますよ。
③ 脳の「待避所」を作るジャーナリング
布団に入った瞬間、
「明日のあれどうしよう…」
「今日のあの一言、まずかったかな…」
こんなふうに、急に思考が動き出すことってありませんか?
これは、脳がまだ「仕事中・考え中」のままだから。
疲れにくい人は、ここで無理に考えるのをやめようとはしません。
代わりにやっているのが、頭の中身を一度ぜんぶ外に出すことです。
おすすめなのが、いわゆるジャーナリング(書く習慣)。
といっても、長い日記を書く必要はありません。
夜向きなのは、シンプルな「3行日記」です。
やり方はこれだけ。
- 今日うまくいかなかったこと、モヤっとしたこと
- 今日よかったこと、感謝できること
- 明日やること・一番大事なこと
これを紙やメモに書き出すだけ。
不思議なもので、書くだけで脳は、
「OK、今日はここまでだね」
と安心してくれるんです。
特に、夜は光や刺激を増やしたくない時間。
スマホのメモより、静かに使えるツールの方が向いています。
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紙のように書けて、画面のまぶしさがないので、
「夜に書く」がストレスになりません。
書くことで思考が整理される仕組みについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
大事なのは、きれいに書くことではなく、
「頭の中を空にしてから眠る」こと。

1日をちゃんと終わらせてあげると、
眠りの深さも、翌朝の軽さも、少しずつ変わってきますよ ☺️
④ 睡眠環境を「聖域」に整える
「寝室に入っても、なんだか落ち着かない」
そんな感覚がある人は、環境そのものが脳を休ませていない可能性があります。
疲れにくい人は、寝室をただの「寝る場所」ではなく、
回復のためだけの空間=聖域として扱っています。
ポイントは、大きく3つ。
① 光を減らす
夜は、脳にとって「暗くなる=休む合図」。
白くて明るい照明は、無意識に脳を昼モードへ引き戻してしまいます。
- 暖色系の間接照明に切り替える
- 天井のメイン照明は早めにオフにする
これだけでも、体の緊張がスッと落ちやすくなります。
② 音を整える
静かすぎて逆に気になる…という人は、
ホワイトノイズや雨音などの一定音がおすすめ。
突発的な物音を打ち消してくれるので、
脳が「警戒モード」に入りにくくなります。
③ ベッドの用途を限定する
これは意外と大事なポイント。
ベッドの上で、
- スマホを見る
- 仕事のことを考える
- 悩みごとを延々と反芻する
こうしたことを続けていると、
脳は「ここは休む場所じゃない」と学習してしまいます。
疲れにくい人は、ベッド=眠るだけと決めています。
環境と疲労の関係については、こちらの記事も参考になります。
完璧を目指す必要はありません。
まずは「照明をひとつ落とす」「ベッドでスマホを見ない」など、
できるところからで大丈夫。

寝室が変わると、眠りの質は思っている以上に変わってきますよ。
⑤ 副交感神経を優位にするリラックステクニック
夜になっても体がピリッと緊張したまま…。
それは、自律神経がまだ「戦闘モード(交感神経優位)」から切り替わっていないサインです。
疲れにくい人は、寝る前にちゃんと「ゆるめる合図」を体に送っています。
ここでおすすめなのが、呼吸を使ったシンプルな方法。
それが4-7-8呼吸法です。
やり方はこちら。
- 4秒かけて鼻から息を吸う
- 7秒間、息を止める
- 8秒かけて、口からゆっくり吐く
これを2〜4回ほど繰り返すだけで、
心拍が落ち着き、副交感神経が働きやすくなります。
「呼吸だけだと物足りない…」という人は、
軽いストレッチや肩回しをプラスしてもOK。
ここで大事なのは、頑張らないこと。
息が深くならなくても、体が硬くても大丈夫です。
目の疲れや緊張が抜けない人には、
“何もしなくても切り替わる”アイテムを使うのも一つの方法。
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目元をじんわり温めるだけで、
思考のスピードが自然に落ちていくのを感じられます。

疲れにくい人ほど、「自分をオフにする方法」をいくつか持っています。
呼吸でも、ストレッチでも、アイマスクでも、
自分に合う“切り替えスイッチ”を見つけてみてくださいね。
⑥ 飲食の質とタイミングの管理
「夜はリラックスしたいから、つい食べすぎたり飲みすぎたり…」
この気持ち、すごくよくわかります。
でも実は、夜の飲食は睡眠の質を左右するかなり重要な要素。
疲れにくい人は、
「夜は回復の時間」という前提で、食べ方・飲み方を選んでいます。
夕食は“早め・軽め”が基本
理想は、就寝の3時間前までに夕食を終えること。
寝る直前まで胃腸が働いていると、
体は休みたいのに、内側ではずっと活動モードのまま。
その結果、
- 眠りが浅くなる
- 夜中に目が覚めやすくなる
- 朝のだるさが残る
といった状態につながりやすくなります。
どうしても空腹なときは?
「お腹が空いて眠れない…」という日は、無理に我慢しなくてOK。
そんなときは、
- ナッツ少量
- ヨーグルト
- 温かいノンカフェインのハーブティー
など、胃に負担をかけにくいものを選びましょう。
アルコールには要注意
「お酒を飲むとすぐ眠れる」という人も多いですが、
実はこれは質のいい睡眠とは別もの。
アルコールは、
- 深い睡眠を減らす
- 夜中に目が覚めやすくなる
- 翌日の疲労感を残しやすい
というデメリットがあります。
疲れにくい人ほど、
「寝るためのお酒」ではなく、回復を邪魔しない選択をしています。
食事と健康のバランスについては、こちらの記事も参考になります。

夜の飲食は、完璧に管理しなくて大丈夫。
「今日は軽めにしてみようかな」
そんな小さな選択の積み重ねが、翌朝の軽さにつながっていきますよ。
⑦ 明日の自分を助ける「先回りの準備」
夜、なかなか気持ちが落ち着かない原因。
それは意外と、「明日への不安」だったりします。
疲れにくい人は、夜のうちに少しだけ「安心材料」を用意しています。
その代表が、先回りの準備です。
といっても、大げさなことをする必要はありません。
- 翌日の服を決めておく
- 持ち物をまとめておく
- 明日の予定を軽く確認する
これだけで、脳は
「もう考えなくていい」
と判断してくれるんです。
特におすすめなのが、夜のリセット動作。
たとえば、
- 帰宅したら靴をそろえる
- 脱いだ服を定位置に戻す
- カバンの中を空にする
こうした小さな動きが、
オンとオフの境界線をはっきりさせてくれます。
朝のバタバタが減ると、
その安心感が夜にも返ってくるんですね。
時間の使い方を整える視点については、こちらの記事も参考になります。
疲れにくい人は、夜に自分を追い込まず、
明日の自分を助ける選択をしています。

5分で終わる準備でもOK。
「これだけやったから大丈夫」
そう思えるだけで、眠りの入り方がぐっと変わりますよ。
補足|続ける人がやっているマインドセット
ここまで読んで、「良さそうだけど全部は無理かも…」と感じた方、大丈夫です。
疲れにくい人ほど、完璧を目指していません。
彼らが大切にしているのは、
「毎日100点」ではなく「60点を続けること」。
夜の切り替え習慣は、頑張るためのものではなく、
自分を回復させるためのものです。
できない日は「救済ルール」を使う
忙しい日、疲れ切っている日もありますよね。
そんな日は、
- 照明を落とすだけ
- 3行だけメモを書く
- スマホを早めに伏せる
この中からひとつだけやればOK。
「今日はこれだけやった」
そうカウントすることで、習慣は途切れにくくなります。
習慣は“気合”より“戻れる設計”
続いている人ほど、
サボった日を責めません。
「また明日やろう」
この軽さが、結果的に一番長く続くんです。
まとめ|夜を変えると、疲れ方が変わる
疲れにくい人がやっていることは、
特別な健康法でも、ストイックな努力でもありません。
ただ、夜の終わり方を大切にしているだけ。
・脳を刺激しない
・体をゆるめる
・考えごとを区切る
・明日の不安を減らす
この積み重ねが、
「寝ても疲れが取れない」を少しずつ変えていきます。
全部やらなくて大丈夫。
今日ひとつ、できそうなものを選んでみてください。
夜が変わると、
翌朝の体と気分は、思っている以上に軽くなりますよ ☺️
参考文献・出典
- 夜の切り替えが心と睡眠に与える影響について|心療内科コラム
- リベンジ夜更かしが起こる心理的背景と対策|セゾンのくらし大研究
- 睡眠の質を高める夜習慣の最新トレンド|Fujisan.co.jp
- なぜ現代人は夜に疲れが抜けないのか|東洋経済オンライン
- 快眠につながるナイトルーティンの考え方|まくら株式会社
- 睡眠の質を高める夜のルーティン設計|NEMURY
- Sleep hygiene: Simple practices for better rest|Harvard Health Publishing
- Bedtime routines for adults|Sleep Foundation
- Sleep tips: 7 steps to better sleep|Mayo Clinic
- Sleep and sleep disorders|CDC(米国疾病予防管理センター)
- Sleep hygiene(睡眠衛生)|Wikipedia
- Bedtime procrastination(リベンジ夜更かし)|Wikipedia
よくある質問
- Q夜の習慣は何分くらい必要ですか?
- A
目安は30分ほどですが、もっと短くても大丈夫です。
5分でも「切り替えの合図」になれば十分効果があります。
- Q毎日できない日があっても意味はありますか?
- A
あります。
大切なのは、完璧さではなく「戻ってこられること」です。
- Qスマホを完全にやめられません…
- A
無理にやめなくてOKです。
通知を切る、見る時間を短くするなど、できるところからで大丈夫ですよ。












