引き寄せないのに、引き寄せてる。|引き寄せ大仏Yuが語る「意図を超えた願望実現」

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「引き寄せの法則」を学んで、イメージして、感情を整えて……。
それでも、なぜか疲れてしまった。そんな経験はありませんか?

一方で、強く願ったわけでも、明確に意図したわけでもないのに、
あとから振り返ると「え、これ引き寄せてたの?」と思うような出来事が起きている。
そんな不思議な感覚を持ったことがある人も、きっと少なくないはずです。

今回紹介する書籍『引き寄せないのに、引き寄せてる。』は、
「願えば叶う」「意図すれば現実が動く」といった従来の引き寄せ論とは、少し違う角度から、
私たちが生きているこの世界と、現実の動き方を見つめ直させてくれる一冊です。

本書で語られるのは、引き寄せを“起こそう”としなくても、すでに起きているという視点。
願いを手放したとき、結果に執着しなくなったとき、
そして「ただ在る」ことを許したときに、なぜか現実が自然に動き出す——。
そんな体験と考察が、静かでやさしい言葉で綴られています。

この記事では、『引き寄せないのに、引き寄せてる。』の内容をもとに、
・なぜ意図しないほうがうまくいくのか
・「満ちた感覚」が現実に与える影響
・自分の意志を超えた「世界からの意図」という考え方
といったポイントを、できるだけわかりやすく整理していきます。

「もう頑張って引き寄せなくていいのかもしれない」
そんな安心感を求めている方に、そっと寄り添う内容になれば嬉しいです。

引き寄せないのに、引き寄せてる。|引き寄せ大仏 Yu
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「引き寄せているのか、引き寄せられているのか」という違和感

引き寄せの法則を学び、実践し、実際に「叶った」という体験を重ねていくと、
あるタイミングで、少し不思議な感覚が生まれてきます。

「これは本当に自分が引き寄せたんだろうか?」
「自分がコントロールしていたというより、
  最初からそうなる流れに乗っていただけでは?」

本書は、この小さな違和感を、とても大切な出発点として扱っています。
願いを意図し、感情を整え、行動した結果として現実が動いた。
確かにそう見えるけれど、同時に、
「自分の力だけで起こしたとは言い切れない何か」を感じてしまう瞬間がある。

引き寄せを続けるほど、
「うまくやろう」「再現しよう」「次も同じように叶えよう」
という意識が強くなり、いつの間にか、
現実を操作しようとする側に立ってしまうことがあります。

すると、不思議なことに、
以前は自然に起きていたはずの流れが、どこか重たく感じられたり、
思うように動かなくなったりする。

著者はこの状態を、
「引き寄せを理解したからこそ生まれる、次の段階の違和感」
として捉えています。

自分が引き寄せているのか。
それとも、世界に引き寄せられているのか。
この問いが浮かんだとき、
引き寄せは努力やテクニックの世界から、
在り方や関係性の世界へと、静かに移行し始めます。

本書は、「どちらが正しいか」を決めるのではなく、
その境界が溶けていく感覚そのものを、丁寧に言葉にしていきます。


願いを手放すことで見えてくる「別の光」

私たちはつい、「これが叶えば幸せになれる」という願いを一つ決め、
そこに意識やエネルギーを集中させてしまいがちです。

もちろん、願いを持つこと自体は悪いことではありません。
本書でも、願いは人生を彩るひとつの光として扱われています。

けれど、一つの光だけを強く見つめ続けると、
その周囲に存在している、もっとやわらかくて大きな光に、
気づけなくなってしまうことがあります。

著者が提案しているのは、
「願いを無理に叶えようとしない」ことでも、
「願いを否定する」ことでもありません。

「叶ったら嬉しいけれど、叶わなくても大丈夫」
この距離感まで、願いをそっと溶かしていくこと。

すると不思議なことに、
当初思い描いていた未来よりも、
ずっと自由で、想像を超えた現実が現れ始めるといいます。

これは、「願いを手放したから何も起きなくなる」という話ではありません。
むしろ、特定の未来に絞り込んでいた視野が広がることで、
これまで選択肢として見えていなかった出来事や流れが、
自然と入ってくるようになる感覚に近いものです。

願いを握りしめているとき、
私たちは知らず知らずのうちに、
「その形で叶わなければ意味がない」と、
世界に条件をつけてしまいます。

本書が伝えているのは、
その条件を外したときに初めて見えてくる、
もう一段深い豊かさの存在です。


結果よりも「満ちた感覚」を優先するという考え方

引き寄せというと、どうしても
「叶ったか、叶っていないか」という
結果に意識が向きがちです。

でも本書では、その視点を少しだけ横に置いて、
「今日、自分は満ちていたか?」
という問いを大切にします。

ここでいう「満ちた感覚」は、
大きな成功や特別な出来事である必要はありません。

・朝のコーヒーがおいしかった
・今日は気持ちよく呼吸できた
・なんとなく安心して一日を終えられた

そんな、ほんの小さな感覚で十分だとされています。

著者は、この満ちた状態そのものが、現実に影響を与えると捉えています。
「何かを手に入れたから満ちる」のではなく、
「満ちている状態でいるから、現実がそれに応じて動く」。

この考え方は、お金の使い方にもつながっていきます。
支出に対して「減ってしまった」「無駄だった」と感じるか、
「これは自分を満たしてくれた」と感じるかで、
その後の感覚は大きく変わります。

同じ金額を使っても、
不安や欠乏感を残す支出と、
安心感や満足感を残す支出では、
心の状態はまったく違うものになります。

本書が伝えているのは、
結果を追いかけ続けるよりも、
今この瞬間の「満ち」を丁寧に感じることが、
引き寄せの質そのものを変えていく、という視点です。


自分の意図ではなく「世界からの意図」を受け取る

これまでの引き寄せでは、
「自分が何を望むか」「どんな未来を意図するか」
がとても重要だとされてきました。

一方で本書では、
その逆方向から現実を眺める視点が提示されます。

それが、「世界からの意図を受け取る」という在り方です。

自分の意思や計画とは関係なく、
誰かから声をかけられたり、
思いがけない提案やオファーが舞い込んできたりする。
そんな経験は、きっと誰にでもあるはずです。

多くの場合、私たちはそれを
「準備ができていない」「想定外だから」と、
無意識に断ってしまいます。

著者自身も、
経済的自由や時間的自由、コーチングを意図して活動していたものの、
その事業自体は思うように進まなかったと語っています。

ところが、友人からの紹介をきっかけに、
就職活動の経験がほとんどない状態で、
相談役として関わることになり、
結果として、面接で落ち続けていた就活生が、
政府系金融機関の内定を獲得するという、
想像を超えた展開が起こりました。

さらに、高額なコーチング契約も、
自分から売り込んだものではなく、
相手からの逆オファーという形で実現したといいます。

これらの体験は、
「自分が未来を切り開いた」という感覚よりも、
世界が用意していた流れに応答したという感覚に近いものです。

本書が伝えているのは、
意図することをやめるという極端な話ではなく、
「自分の意図」と「世界からの意図」の両方に、
開かれた状態でいることの大切さです。

そのとき、現実はコントロールの対象ではなく、
対話の相手のように感じられるようになります。


何もしなくても価値が生まれる「存在」のフェーズ

「何か役に立たなければ」
「成果を出さなければ」
私たちは無意識のうちに、
行動や結果を通して価値を証明しようとしがちです。

けれど本書では、
そうした前提そのものが、
そっと緩められていきます。

著者が語るのは、
何かをしようとしなくても、価値は生まれうるという段階です。

人が日々考えていること、
言葉にしていない想い、
内側に流れている感情や関心は、
目に見えなくても、世界に「粒子」のように滲み出ていると表現されます。

その粒子が、
誰かの状態や空間と共鳴したとき、
特別な行動をしなくても、
自然と影響が生まれる。

その象徴的な例として紹介されているのが、
仕事の話を一切しない、
ただ雑談をするだけの「空気セッション」です。

アドバイスも、問題解決も行わない。
ただ同じ時間と空間を共有し、会話をするだけ。
それにもかかわらず、
クライアントは「話の内容」ではなく、
その場の空気感に触れること自体に価値を感じ、
有料セッションとして成立しました。

これは、
「何を提供したか」ではなく、
「誰が、どんな状態でそこにいたか」が、
価値として受け取られた例だと言えます。

本書が示しているのは、
努力や自己主張を手放した先にある、
存在そのものが世界に作用するフェーズです。

そこでは、「役に立とう」としなくても、
結果として誰かの安心や整いに、静かに貢献していることがあります。


従来の引き寄せ論との決定的な違い

一般的な引き寄せの法則では、
「意図 → 感情 → 行動 → 結果」という、
原因と結果の流れが強調されます。

この考え方はとてもわかりやすく、
再現性を求めやすい一方で、
知らず知らずのうちに、
「うまく意図できているか」「感情がズレていないか」と、
自分をチェックし続ける状態を生みやすくもあります。

本書が提示しているのは、
その枠組みを否定するのではなく、
そこに縛られない視点です。

「意図したから叶った」だけでなく、
「意図していないのに、気づいたら叶っていた」
という現象も、同じように受け取っていく。

すると、
現実は一直線に未来へ向かって進むものではなく、
時間軸そのものが、
少し曖昧に、やわらかく感じられてきます。

未来をはっきり思い描くことは、
安心を与えてくれる反面、
その形以外の可能性を、
最初から排除してしまう行為でもあります。

一方で、
未来を描けない状態というのは、
何も決めていないのではなく、
無限の可能性を保持したままでいる状態とも言えます。

本書が導いていくのは、
意図する・しないのどちらかに偏るのではなく、
その両方に対して自由でいるという在り方です。

そのとき、引き寄せは「起こそうとするもの」から、
「すでに起きていたと気づくもの」へと、静かに姿を変えていきます。


まとめ|「引き寄せが起きていた」世界で、ただ今を生きる

『引き寄せないのに、引き寄せてる。』が一貫して伝えているのは、
「どうすれば叶うか」という方法論よりも、
どんな在り方で、この世界と関わっているかという視点です。

意図してもいいし、意図しなくてもいい。
願ってもいいし、願いを手放してもいい。
そのどちらかに正解を決めてしまうのではなく、
両方に対して自由でいることが、
結果的に心の緊張をほどいてくれます。

未来をはっきり描かないことは、
不安や停滞ではなく、
無限の可能性を閉じていない状態とも言えます。

そして、何かを起こそうとしなくなったとき、
気づけば現実は、
こちらの想像を超えた形で、
静かに、しかし確かに動いている。

最終的に本書が描いているのは、
「引き寄せを起こす人」になることではなく、
引き寄せが、ずっと起きていた世界に気づくことです。

過去や未来を振り返る余裕すらなく、
ただ今この瞬間に存在している。
その状態そのものが、
すでに世界と深く調和している——
そんな静かな境地が、言葉を通して伝わってきます。

引き寄せに少し疲れてしまった人、
もう頑張らなくていい生き方を探している人にこそ、
ゆっくり読んでほしい一冊です。

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よくある質問

Q
引き寄せを意図しなくなったら、何も起きなくなりませんか?
A

本書で語られている「意図しない」は、無気力になることとは違います。
結果をコントロールしようとする力みを手放し、
今の状態や感覚に正直でいることを指しています。
その結果、むしろ自然な流れが起きやすくなる、という立場です。

Q
従来の引き寄せの法則と併用しても大丈夫ですか?
A

どちらかを否定する必要はありません。
意図することがしっくりくる時期もあれば、
手放したほうが楽な時期もあります。
本書は「どちらにも縛られない自由さ」を大切にしています。

Q
何もしなくても価値がある、という考え方に不安を感じます
A

「何もしない=何も生まれない」という前提そのものを、
一度疑ってみよう、というのが本書のスタンスです。
行動や成果だけでなく、
その人がどんな状態で存在しているかが、
周囲に影響を与えている、という視点が提示されています。