はじめに
人生って、順調に見えていたのに、ふとしたきっかけで坂道を転がるように崩れてしまうことがあります。仕事、人間関係、お金、健康…どれか一つが狂うだけで、気力までごっそり持っていかれることもありますよね。
そんなとき、「どうして私だけ…?」と感じてしまうことは自然なこと。でも、その“どん底”の裏側には、自分でも気づいていなかった心のクセや、無意識のパターンが隠れているかもしれません。
今回紹介する 『人生がパパッと変わる「量子もつれ」のほどき方』 は、そんな人生のもつれをほどくヒントがぎゅっと詰まった一冊です。量子力学の概念をベースにしながら、人の心や感情がどう現実に影響するのかを、やさしい言葉で解説してくれます。
もちろん、すべてが科学的に証明された話というより、本書独自の“世界の見方”も含まれています。それでも読んでいると、「あ、今の私に必要な視点かもしれない」と静かに背中を押してくれるような感覚が生まれるんです。
人生がパパッと変わる「量子もつれ」のほどき方
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それでは、量子の世界と心のつながりをひも解く旅に、一緒に出かけていきましょうね。
本書が語る「量子の世界」と心のつながり
本書の中心にあるのは、「量子の世界」と「人の心」を重ねて解説する独特の視点です。量子という言葉を聞くと、ちょっと難しそうに感じるかもしれませんが、著者はできるだけイメージしやすい形で紹介してくれています。
まず、私たちの体や空気、星や水など、あらゆるものは原子の集まりでできています。そして原子の中には、電子やクオークのようなもっと小さな素粒子が存在します。この素粒子の世界こそが、いわゆる「量子の世界」です。
量子には、私たちの常識では考えられない“性質”があります。たとえば、ある状態と別の状態が同時に存在する重ね合わせ、観測した瞬間に状態が1つに決まる観測問題(波動関数の収縮)、そして2つの粒子が遠く離れていても一瞬でつながる量子もつれ。
これらは物理学の世界で実際に研究されている現象ですが、本書ではこれを「心の動き」や「現実の変化」に結びつけて解釈しています。
たとえば、重ね合わせという性質を「人の気持ちのゆれ」に置き換えてみると、私たちは常にいくつもの可能性を抱えて生きている、と考えることができます。そして、どの未来が“確定するか”は、私たちの意識や選択によって決まっていく…そんなふうに読むことができるんですね。
また、量子もつれの性質は、人と人とのつながりや、無意識の影響として語られています。科学的な事実とは少し離れますが、「なぜかあの人の気持ちが伝わってくる」「状況がシンクロする」という体験を、ひとつの比喩として理解すると、すっと胸に落ちる部分もあります。

ここで大切なのは、難しい物理の理論をそのまま理解しようとするのではなく、本書の“世界の見方”として軽やかに受け取ってみること。すると、量子の世界がちょっと身近なものに感じられてきます。
人生のどん底体験から始まる“内側の探検”
本書には、著者自身が経験した「人生のどん底」のエピソードが登場します。順調に見えていた生活が、まさかの出来事で一気に崩れてしまう…。思い返すのもつらいような状況です。
私たちも、同じように“急な落下”を経験することがありますよね。あれよあれよという間に流れが悪い方向へ進んでしまい、気がつくと心が重くなって、出口が見えないような気がしてしまう…。本書では、そんな状態を「奈落の底」と表現しています。
でも、この“底”に落ちる出来事には、ひとつの転機が隠れていると著者は言います。外側の出来事をどうにかしようとする前に、まず自分の内側にある想いや思い込みを見つめる必要があると。
ここから、著者の「内側の探検ツアー」が始まります。自分の中を深く調べていくと、表面では気づけなかった本音、習慣的に考えていたネガティブな言葉、無意識に抱えていた恐れなどが、次々と浮かび上がってきます。
そして大きな気づきとして描かれるのが、外側の現実は、自分の心を映す“スクリーン”のようなものだという考え方です。たとえば、いつも「どうせうまくいかない」と思っていれば、現実もそのように見えてしまう…そんな“心の投影”が、さまざまな出来事に影響しているという視点です。
この部分は、心理学の世界でもよく語られる「認知のクセ」に近い考え方で、私自身も「たしかに心の状態が整っているときほど、現実の風向きが良くなるなぁ」と感じることがあります。

つまり、奈落の底に落ちる出来事は、ただの不幸ではなく、内側をじっくり見直すための“入り口”にもなり得る。本書のメッセージは、そんな優しい励ましのように響いてきます。
負の量子もつれとは?
ここから、本書の中でも特にユニークな概念である「負の量子もつれ」について解説します。ちょっと不思議な名前ですが、読み進めると「なるほど、これは日常にもあるな…」と感じられる視点です。
本書では、量子もつれを“心の状態どうしが結びつく現象”の比喩として使っています。つまり、表向きの願いと、心の奥にある本音が逆方向に引っ張り合っている状態を指します。
たとえば、「幸せになりたい」と願っているのに、心の奥では「どうせ無理」「私にはできない」と感じている…。このように、表の願望と裏の思いが反対方向を向いていると、その“ねじれ”が日常の出来事にも現れてしまうと著者は説明します。
これを本書では、願いのフォトン(意図)と、本音のフォトン(本心)が半相関になっている、と表現しています。もちろん、ここは科学というより、本書独自のスピリチュアル的な比喩ですが、「心の中の矛盾が現実に影響する」という考え方は、心理学や自己啓発の世界でもよく語られるテーマです。
実際、私たちも日常でこんな経験をしたことがあるはずです。
- 頑張りたいのに、どこかでブレーキを踏んでしまう
- ポジティブでいたいのに、心のどこかがザワつく
- 前に進みたいのに、なぜか同じ場所に戻ってしまう
こうした現象は、心の中にある“思いのもつれ”がほどけていないサインかもしれません。本書では、この状態をそのままにしておくと、望む方向に動きたいのに動けない…そんな負のループを生んでしまうと語られています。

逆に言えば、このもつれをほどけば、心と行動の方向がピタッと一致し、人生の流れがスムーズに動き出す。次の章では、その「ほどき方」を6つのステップで紹介していきます。
量子もつれをほどく6ステップ
ここからは、本書の核心となる「量子もつれをほどく方法」を6つのステップに分けて紹介していきます。どれも大きな道具や特別な場所はいらず、今日から少しずつ実践できるものばかりです。
ステップ1:心と魂をゼロポイントに合わせる
最初のステップは、「今すぐ幸せな状態になる」こと。といっても、急にテンションを上げたり、無理にポジティブになろうとする話ではありません。
本書で言う“ゼロポイント”とは、心が静かに整っていて、感謝と安心がふんわり広がっているような、やわらかい内側の状態のこと。深呼吸をして、胸の奥が少し温かくなるあの感覚に近いと思います。
そのためには、まず身体をゆるめて、呼吸が深く入る姿勢をつくることが効果的。私自身、呼吸が安定すると心も自然と落ち着くのをよく感じます。
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まずは1分だけでも大丈夫。呼吸に意識を向けて、ふっと内側が静かになる瞬間をつくってみてくださいね。
ステップ2:幸せのフォトンを日常的に発する
次に大切なのは、「幸せだなぁ」という感覚に本気で浸ること。本書ではこれを“幸せのフォトン(波動)を発する”と表現しています。
好きな飲み物を飲んだ瞬間のほっとする気持ちでもいいし、夕方の空がきれいだと感じる心でもOK。その小さな幸せにしっかり意識を向けて味わうことで、内側の流れがゆっくりと変わっていきます。
ステップ3:日常に感謝を定着させる
本書の中でも特に強調されているのが「感謝の習慣」です。見える、聞こえる、歩ける、ご飯が食べられる…当たり前に思えることに「ありがたいな」と感じる練習を続けるだけで、心の安定度がぐっと上がります。
このとき役立つのが、感謝を言語化すること。書き出すと、意外なほど心が整ってくるんです。
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「今日はこれができてよかった」と一言だけでも続けていくと、心の土台がしっかりしていきます。
ステップ4:どん底の感情を徹底的に味わう
もし、どうしようもなく苦しい状況にいるときは、その感情を押し込めず、しっかり“味わいきる”ことも大切と本書では語られています。
不安、怒り、悲しみ…。つらい感情を避けずに感じきったとき、不思議と心が軽くなる瞬間があります。まるで風船が一気に弾けるように、行動へのエネルギーが戻ってくることもあるんです。
ステップ5:自分を観察して、決心する
ここは「自分観察」のステップ。ふとしたときの反応、嫌だなと感じた瞬間、心がふるっと動いたとき。これをそのままにせず、なるべく丁寧に感じ取ります。
そのうえで、「もうこの状況は終わりにする」「ここから抜ける」と静かに決心する。強い決意でなくても大丈夫。たとえ小さな決心でも、その一歩で流れは少しずつ変わり始めます。
ステップ6:行動して、結果はそっと委ねる
最後は、できる限りの行動をしたら“結果は委ねる”こと。がむしゃらにコントロールせず、流れに乗るイメージです。
本書では、決心したあとにシンクロニシティ(偶然の一致)が起きやすくなると語られています。焦らず、淡々と行動を積み重ねることで、周りの状況もゆっくり変化していきます。
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ここまでの6つのステップは、とてもシンプル。でも続けることで、心の“もつれ”がすっとほどけて、人生の流れがなめらかに変わっていくのを感じられるはずです。
本書を読んで感じたこと
ここまで内容をまとめてきましたが、私自身がこの本を読んで一番印象に残ったのは、「心の状態が人生の流れをつくる」というメッセージでした。
もちろん、量子力学そのものと“心の世界”を直接つなげる部分は、科学というより本書独自のスピリチュアル的な解釈が多いです。それでも、比喩として読むと、とても腑に落ちるんです。
たとえば、私たちは普段、気づかないうちにネガティブな言葉を自分に浴びせてしまったり、心のクセで物事を暗く見てしまうことがありますよね。でも、そんな無意識の積み重ねが、少しずつ現実の見え方を変えていくのは、たしかに実感としてあると思います。
本書の良いところは、その“心のクセ”に気づかせてくれること。そして、感謝や自己観察など、日常に取り入れやすい行動を通して、内側から整えていく方法を提案してくれるところです。
また、どん底の体験を「終わり」ではなく「入り口」にしてしまうような、前向きすぎず、でもあたたかい視点もとても好きでした。ただポジティブに頑張りましょう、という話ではなく、苦しさをちゃんと認めて、そこから立ち上がる力を見つけるための一冊という感じがします。

読みながら、「あ、ここは今の私にも必要だな」と感じる部分がいくつもありました。心がざわつくときや、ちょっと流れが止まっているように感じるときにも、ふと読み返したくなる本だと思います。
まとめ
『人生がパパッと変わる「量子もつれ」のほどき方』は、ただの自己啓発でもなく、難しい量子力学の本でもありません。心のクセに気づき、内側から人生を整えるための“新しい視点”をくれる一冊です。
特に、心と現実の関係を「量子」というキーワードを使って比喩的に説明しているので、理論だけではなくイメージとしてスッと入ってきます。どん底の経験をどう捉えるか、感謝をどう育てるか、心のもつれをどうほどくか——読みながら静かに背中を押されるようでした。
もし今、人生の流れが停滞しているように感じるなら、この本の6ステップをゆっくり取り入れてみてください。大きな変化ではなくても、ふとした気づきや小さな選択の積み重ねが、思いがけない方向へ流れを変えてくれるはずです。
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よくある質問
- Q量子の話は難しそうですが、初心者でも読めますか?
- A
専門的な数式や物理の知識は必要ありません。量子の概念はあくまで比喩として登場するので、むしろ“イメージで読み進める感覚”のほうが合っています。
- Qスピリチュアル系が苦手でも大丈夫?
- A
物理+スピリチュアル+心理学の中間にある本なので、どちらかに偏りすぎないバランスが保たれています。世界の見方を一つの“考え方”として受け取るなら、抵抗なく読めると思います。
- Q本で紹介されている6ステップは、本当に日常で実践できますか?
- A
どれも特別な準備はいらず、今日から始められるものばかりです。感謝、呼吸、自己観察など、習慣として取り入れやすい内容なので、自分のペースで続けられます。






