はじめに|物を手放して見えた、新しい豊かさ
「もっとすっきり暮らしたい」「片付けても、またすぐ散らかる…」——そんな思いを抱えていませんか?
今回ご紹介するのは、いわゆる“捨て活”を通じて暮らしや心に変化が訪れた体験談です。
何をどれだけ持つか、どう選ぶか。その視点を見直すだけで、暮らしの景色ががらりと変わることがあります。
かつては雑貨やお気に入りのモノに囲まれ、「これが私の幸せ」と思っていた方が、持ち物を見つめ直す中で、
「幸せの基準は、心の状態だった」と気づくまでの過程——そこには、ただ“物を減らす”だけでは得られない深い気づきと豊かさがありました。
この記事では、
・捨て活でどう心が軽くなったのか
・「自分らしいモノ選び」とは何か
・物を減らしたことで広がる暮らしの楽しみ
などを丁寧にご紹介していきます。
忙しい毎日のなかで、ふと立ち止まりたくなったとき、この記事があなたの心にそっと寄り添うきっかけになればうれしいです。
1. 「幸せ」は心の状態だったと気づくまで
「このマグカップ、かわいい!」「あのインテリア、部屋に合いそう!」
以前の私は、そんなふうにときめいた物を見つけるたびに買い足していました。旅行先、雑貨屋、ネットショップ——見つけた瞬間は本当にうれしくて、「これがあるから暮らしが楽しくなる」と信じていたんです。
でも、ふと気づくと、それらのお気に入りのはずの雑貨たちは棚の奥でホコリをかぶっていることも…。
「本当に私はこれらを使ってる?」「手に取って、ちゃんと味わってる?」と自問するうちに、なんだか心がモヤモヤしてきました。
そんなとき、「今使っているもの、本当に好きなものだけを残そう」と決めて、捨て活を始めてみたんです。
最初はとにかく迷いの連続でした。
「まだ使えるし」「高かったし」と理由をつけては手放せず、時間だけが過ぎていく…。
でも少しずつ自分のペースをつかむと、驚くほどスムーズに整理が進むようになっていきました。
そして、残ったのは本当に自分が好きで、今の暮らしにしっくりくる物たちだけ。
数は、以前の3分の1くらいに減ったのに、部屋も心も不思議と満たされていったんです。
ある朝、カーテンの隙間から差し込む光がやさしくて、「あぁ、この時間が好きだな」と感じました。
お気に入りのタオルの柔らかさや、よく使うカトラリーの持ち心地——そういう何気ないことにも、豊かさを感じるようになりました。

物が幸せをくれると思っていたあの頃。
今では、「心が整っていれば、そこにあるもので満ち足りる」と、自然に思えるようになったんです。
2. 自分の「こだわり」が見えてくる捨て活
捨て活を続けていると、「残したい」と思う物にはある共通点があることに気づきました。
それは、“心地よさ”や“使いやすさ”といった、なんとも感覚的なもの。
たとえば、毎日使っているキッチンツール。
残ったのは「洗いやすい」「軽い」「握りやすい」——つまり、私にとって“気持ちよく使える”ものばかりだったんです。
見た目の可愛さより、「毎日続けて使いたくなること」のほうが大事だったんだとわかりました。
逆に、手放すことにした物には、「誰かに勧められたから」「セールで安かったから」「とりあえず必要そうだったから」という、“自分以外の理由”が多かったことにもハッとしました。
これって、ただ物を整理してるようでいて、実は「自分がどう生きたいか」「何を大切にしているか」に気づいていく作業だったんですね。
今では、店頭で気になるアイテムを見かけても、「これは本当に自分に合う?」と一度立ち止まるようになりました。
衝動買いは減り、そのぶん「よし、これにしよう!」と納得して選べるように。
何を買うかという行為そのものが、自分の価値観を映す“選択”に変わっていったんです。

そしてその積み重ねが、「自分らしい暮らし」の土台をつくってくれました。
物との付き合い方が変わると、不思議と気持ちまで整ってくる——そんな感覚を、今は日々感じています。
3. ゆとりの連鎖が暮らしを変える
捨て活を続けるうちに、暮らしのあちこちで「ゆとり」が生まれてきました。
しかもそれは、ただ物が減ったというだけではなくて——お金、時間、空間、そして心にまで、まるで連鎖反応のように広がっていったんです。
まず実感したのは、お金の変化。
買い物の頻度がぐんと減ったことで、いつの間にか出費が抑えられ、気づけば貯金も少しずつ増えていました。
以前は「なんでこんなにお金が残らないんだろう…」と思っていたのに、理由は案外シンプルだったのかもしれません。
そして、時間にも余裕ができました。
外出先で「あれ買わなきゃ」「ちょっと見ておこう」と予定外の寄り道をすることが減り、家での時間が静かに流れるようになったんです。
さらに、空間もすっきり。
物が少ないと掃除が圧倒的にラク! ものをどかす手間がないから、毎日ちょこっと拭くだけでキレイが保てるようになりました。
「探し物が見つからない」「服がクローゼットに入らない」なんてストレスとも、自然とお別れ。
そして何より大きかったのは、心のゆとり。
何もない空間にぽかんと座っていても、「あれもこれもやらなきゃ」と焦らずにすむ。
“やらなければ”から“やってみたい”へ、気持ちの方向が変わった感じです。
そんな心の余裕ができると、暮らしにも工夫が生まれます。
たとえば、いらなくなった保存容器のフタを落とし蓋として使ってみたり、包装紙でちょっとした袋を作ってみたり。
「これって他に使えないかな?」と考えるのが、今ではちょっとした楽しみになっています。

買わずに済ませる工夫は、どこかゲームのようで、できたときの満足感もひとしお。
そんなふうに、暮らしがだんだん“趣味”みたいになっていくのが、自分でもおもしろいなと思っています。
4. 「帰りたくなる家」をつくるという変化
以前の私は、仕事から帰って部屋に入った瞬間、「はあ…疲れた」と、さらにどっと重くなるような日もありました。
物があふれて散らかった部屋を見ると、気持ちもざわざわして、「外に出てリフレッシュしようかな」と、つい出かけることも。
でも、今ではすっきりと整った部屋が出迎えてくれる。
朝起きて、光が差し込む静かな空間にほっとしたり、帰宅してお気に入りのソファに腰を下ろすと、自然と心がゆるんでいくのを感じます。
最初は「物が少ないと、寂しいんじゃないかな?」とちょっと不安もありました。
けれど実際は逆でした。
本当に好きな物だけを残した空間は、むしろ温かく、落ち着ける場所になったんです。
そして気づいたのが、日用品へのまなざしの変化です。
以前は「どうせ自分しか使わないし」と適当に選んでいたものも、今では「毎日使うからこそ、ちょっと気に入ったものを選ぼう」と思えるように。
たとえば、食器洗い用のスポンジや、玄関のスリッパ、タオルの手触り。
それらひとつひとつが、暮らしの質をじんわりと上げてくれる。
そんな小さな心配りが積み重なって、「この家が好きだな」と思えるようになったんです。

今では、家に帰るのがちょっと楽しみ。
「ただいま」とドアを開けたときに、すっと深呼吸できる空間がある——それだけで、一日の疲れがふっとほどける気がします。
まとめ|手放すことで、心が満ちていく
捨て活を通してわかったこと——それは、「物を減らすこと」がゴールではないということ。
本当に大切なのは、そのプロセスを通して自分の心と向き合い、暮らしの心地よさを見つけていくことでした。
気に入っていたはずの物たちを見直すことで、自分の“こだわり”や“好き”が明確になり、モノ選びにも自信が持てるようになりました。
そして物が減った分、時間や空間、お金、心にまでゆとりが生まれ、暮らし全体が軽やかになっていったのです。
「もっと欲しい」と思っていたあの頃よりも、
「これがあれば充分」と感じている今のほうが、ずっと満ち足りている。
手放すことで気づけた、新しい豊かさ。
それは、まるで心の中の引き出しを整理して、大切な感覚や記憶だけを磨き上げていくような感覚でした。
暮らしに迷ったとき、気持ちがごちゃごちゃしてしまったとき——
少しだけ立ち止まり、「今、本当に大切にしたいものは何だろう?」と問いかけてみてください。
きっと、あなたの毎日にもやさしい風が吹きはじめますよ。
よくある質問
- Q物を減らすと、生活が不便になりませんか?
- A
最初は少し戸惑うことがあるかもしれません。
でも実は「なくても困らない物」って意外と多いんです。
むしろ、本当に必要な物がどれかに気づけるようになると、探す・管理する手間が減って快適になりますよ。
- Q捨て活って、どこから始めればいいんですか?
- A
「引き出しひとつ」「バッグの中」など、小さなエリアから始めるのがおすすめです。
一気にやろうとすると疲れてしまうので、無理なく少しずつ、自分のペースで進めていきましょう。
- Q家族が捨て活に協力してくれません。どうしたらいいですか?
- A
まずは自分のスペースだけ整えるところから始めてみてください。
きれいになっていく様子やあなたの気持ちの変化を見て、興味を持ってくれることもあります。
強制せず、楽しそうに続けることがいちばんの近道です。






